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2018年5月21日
小児歯科

歯磨きを嫌がる子供を虫歯から守る8つの知識

「すぐにでも歯磨きが上手にできるようになる方法を教えてほしい」と思うかもしれませんが、まずは親御さんご自身のデンタルIQ(虫歯予防の知識)を上げることが大切です。

正しい知識を得て、お子さまを「虫歯のない大人」へと導ける環境づくりをしましょう!

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  1. 1日1回寝る前の歯磨きが1番虫歯のリスクをさげる
    ママやパパは、虫歯になるリスクが高い時間帯を知っていますか?
    実は虫歯菌は、昼はさほど活動的ではありません。なぜなら、起きている時間帯はお口の中に出ている唾液が、常に虫歯菌の出す歯を溶かす酸を中和してくれているからです。
    一方、夜間の就寝時は唾液の排出がピタッと止まってしまい、虫歯菌が非常に活動しやすく、虫歯になるリスクも高い時間帯だといえます。
    ですので、「嫌がる子供の歯磨きを毎食後にちゃんとするのは大変!」という場合には、1日1回・夜寝る前の歯磨きだけでも重点的におこなうと良いでしょう。
    昼間に歯磨きがうまくできず気になるときには、食後にお水で口をゆすいだり、お茶やお水を飲んだりするだけでも違いますよ!
    また、この後にもご紹介している「フッ素」や「キシリトール」の力を借りて、虫歯予防をするのもオススメです。
    言い聞かせができない年齢のうちは、親も子も無理のない範囲で歯磨きの習慣をつくっていきましょう。
  2. 口移しやキスを避けるよりも大切なのは親のお口の環境
    生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌は存在しません。大体1歳半~2歳の頃に、生活を共にしている家族からうつるのです。
    とはいえ、感染を防ぐために「口移しはやめる」「キスはしないようにする」といった方向で頑張るのはナンセンス。
    たとえ、親がどんなに接触を避けようとしても、一緒に暮らしていれば自然に子供のお口の中に虫歯菌は移ってしまうのです。
    ですので、本当に細菌感染を防ぎたい場合には、以下のような方法で同居している大人の虫歯菌を減らす努力が必要だといえます。


    【大人の口から虫歯菌を減らす方法】
    ・1日3回の歯磨きを今まで以上にしっかりする
    ・歯医者に通って、定期的なクリーニングを受ける
    ・キシリトールガムなどで虫歯菌の数を減らす
    ・フロスを週に1-2回は使用する

    産後は特に忙しく、親御さんご自身のお口の環境が悪くなってしまっていることが多いです。
    この機会に、まずは子供の歯よりも自分の歯への関心を高めてみてくださいね!
  3. 歯磨きを嫌がる子供に甘いものはNG!?本当に大切なのは?
    歯磨きは嫌がるのに、甘いものが好き。
    親からすると、「虫歯ができてしまうんじゃないか?」と心配な状態ですよね。中には、「歯磨きをちゃんとできないうちは、甘いものは一切与えない」という親御さんもいるかもしれません。
    とはいえ成長を重ね、友達がお菓子を食べているのを目にすれば、「自分も食べたい!」と言い出すのは時間の問題です。
    そこで大切にしたいのは、甘いものをすべて排除することではなく、お菓子を食べるル―ルを決めること。
    以下のようなお菓子の食べ方を守っていれば、甘いものを食べていても、虫歯菌が活発になる時間を短くできます。


    【虫歯になりにくいお菓子の食べ方】
    ・お菓子やジュースなどの甘いものは食べる時間を決める(ダラダラ・ちょこちょこ食べない、1日にお菓子を食べる頻度・回数は少なくする)
    ・アメ・キャラメル・ガムなど長時間お口の中に残るお菓子は避ける
    ・キシリトールなどのお砂糖を使っていないおやつを取り入れる
  4. 歯磨きを嫌がる子供のお守り「キシリトール」のチカラ
    ここまでにも何度か出てきており、CMなどでもよく目にする「キシリトール」ですが、実はすごいチカラを持っています!


    キシリトールの"チカラ"
    ・「虫歯予防」の効果が世界的に認められた天然甘味料
    ・継続的に食べると、2週間で歯垢が減って3ヶ月で虫歯になりにくくなる
    ・虫歯に溶かされた歯を修復する働きをサポートしてくれる


    とはいえ、虫歯予防の効果をしっかり得るためには、以下のような正しいキシリトールの選び方や取り入れ方を知っておくことが重要です。

    【虫歯予防に最適なキシリトールの選び方】
    ・歯科医院で販売されているもの(歯科専売品)
    ・厚生労働省による「特定保健用食品」のマークがあるもの
    ・市販であれば、糖類(砂糖)が0gで、キシリトールが50% 以上含まれているもの

    【キシリトールのオススメの取り入れ方】
    ・1日3-4回を目安に、食後のタイミングを狙って食べさせる
    ・毎日続けて摂り続ける
    ・口の中に長時間残るものを選ぶ(ガムorタブレット)

    歯磨きを嫌がるお子さまにもオススメの、簡単な虫歯予防です。ぜひ、親御さんも一緒にキシリトール生活を始めてみてくださいね!
  5. 世界的な虫歯対策!フッ素の選び方や使い方
    歯磨き以外の虫歯予防に一役買ってくれるアイテムには、キシリトールの他に「フッ素」があげられます。


    フッ素の"チカラ"
    ・歯の表面を強化!虫歯菌の酸に溶けにくい性質へと導く
    ・虫歯菌によって溶かされた歯の修復(再石灰化)を促進
    ・虫歯菌の活動を抑制してくれる
    ※半世紀以上にわたる研究結果によってフッ素の安全性や有効性は確立され、WHO(世界保健機関)やFDI(世界歯科連盟)なども利用を推奨しており、現在は日本にも導入されています。

    フッ素の高い効果を得るためにも、正しい選び方や使い方をこの機会に知っておきましょう!

    【効果的なフッ素の選び方】
    主に、うがいができるかどうかや年齢で選び方が変わります。

    【フッ素の種類】
    うがいができない場合......フッ素ジェル
    うがいができる場合......【フッ素洗口剤・フッ素入り歯磨き粉】

    フッ素濃度の目安(使用量は、メーカー規定量を守ってください)
    年齢フッ素濃度
    3歳以下(うがいができない) 500ppm以下
    3歳-5歳(うがいができる) 500-1,000ppm
    6歳~14歳(小学生~中学生) 1,000ppm
    15歳以上(中学生~成人) 1,000~1,500ppm

    ※濃度が500ppm上がる毎に、虫歯予防効果が6%あがります。
    ただし、6歳未満は1,000ppm以上のフッ素の使用は控えるようにしましょう。

    【フッ素のオススメの使い方】
    ・フッ素後のうがいは1回(フッ素はお口に長く残るようにするのがポイント)
    ・フッ素は就寝前が最高のタイミング(唾液に流されず朝まで効果的に作用する)
  6. 効果的な歯磨きには、歯ブラシのチェックを欠かさずに
    お子さまが使っている歯ブラシの状態をチェックしてみてください。毛先が広がってはいませんか?
    実は毛先が広がっている歯ブラシは、毛先が広がっていない歯ブラシに比べて、歯磨き効果が1/10になるといわれています。
    さらに、広がった毛先は、歯ぐきを傷つけてしまう場合もあるため注意が必要です。
    3歳ぐらいまでは、歯磨きを嫌がるお子さまが歯ブラシを噛んでしまい、毛先も広がりやすく交換の頻度も増えるかと思います。
    できれば、1ヶ月に1回の目安で歯ブラシを交換するようにしましょう。
  7. 歯磨き粉に頼りすぎない!子供の正しい歯磨きの方法
    歯磨きを嫌がるせいでブラッシングができないからといって、歯磨き粉を多くつけるのはオススメできません。
    なぜならそれは、ベットリとしたしつこい汚れに洗剤だけをかけて、スポンジでこすらずにいる状態と同じだからです。
    歯の汚れを落とすためには、やはり歯ブラシで磨くことが重要なのです。
    ネットでは様々なブラッシング法が紹介されていますが、大まかに以下をポイントにしてお子さまの歯磨きをしてあげてください。

    【正しい歯磨きの方法】
    ・下の歯・上の歯・裏側など、部位毎に分けて磨く

    子供は唾液量が多いため、口を長時間あけていると喉の奥に唾液がたまってしまいツライです。1つの部位が終わったら口を閉じさせてあげるか、軽く唾液を吐き出させてあげましょう。

    ・力を入れず、1本1本小刻みに磨く

    嫌がる子供を押さえつけて磨いていると、知らないうちに歯を磨く力も強くなりすぎている場合があります。優しい力で1本1本を小刻みにブラッシングしましょう。

    ・歯ブラシを垂直にあてる
    歯の面に対して、歯ブラシを垂直にあてるとブラッシング効果が高まります。
  8. 歯磨きを嫌がる子供が変わる!ママとパパの声がけ例
    歯磨きを嫌がるときに、「歯磨きをしないと虫歯ができちゃうよ!」と声をかけても、こどもは中々理解してくれません。
    すでに試している方もいるかもしれませんが、以下のような声がけ法でこどもの気をそらしつつ歯磨きを終わらせましょう。

    ・歌をうたう、数をかぞえる

    歯磨き嫌いお子さまは、いつブラッシングが終わるのかといったゴールが分からず不安になっている場合があります。
    部位毎に決まった歌をうたったりや数をかぞえたりして、ブラッシングがおわる目安時間を教えてあげましょう。2週間くらい続けると、お子さまもブラッシングの終わる時間が把握できるようになり、前よりも大人しく待てるようになります。

    ・手鏡をもたせてあげる

    何をされているのかわからなくて怖いから、歯磨きが嫌だ!というお子さまもいます。そういった子には、「手鏡」がオススメです。
    手鏡で歯を磨いているところを見学させながら、「あっ!虫ばいきんがいた!!ママがやっつけちゃうよ~!それっ!!」と声をかけながらブラッシングすると、子供は鏡をみるのに夢中になって大人しくなります。

 

歯磨きを嫌がる子供と、毎日真剣に向き合うのは大変ですよね。

しかし、大切なのは歯磨きをすることよりも、虫歯からこどもの歯を守ることです。何も虫歯予防の方法は、「歯磨き」だけではありません。

この記事でご紹介した、歯磨き以外でもできる虫歯対策を取り入れつつ、多角的に虫歯菌を取り除くためのアプローチをしましょう。

もちろん、普段のブラッシングでは取り切れない汚れが気になるときには、歯医者で「プロの歯磨き(口腔内清掃)」も受けられます。

家での歯磨きがうまくいかないときには、親御さんだけで悩まずに、歯医者によるサポートも利用してみてくださいね!