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2018年5月14日
入れ歯

入れ歯を使わないで放置する7つの危険性と対処法

「入れ歯はつくったけど、噛むと痛いし正直使えないな!」 (A男さん)
「入れなくてもお食事もできるし、問題ないですよね...」(B子さん)

......というように、せっかく時間をかけて作った入れ歯も「合わない」という理由で、使うのをやめてしまっている方が多くいます。

そこで今回は、入れ歯をつけず過ごしているA子さんやB男さんとおはなしをしながら、入れ歯を使わずに放置する危険性や合わない場合の対処法などについて、ご紹介していきます。

 

  1. 健康な周囲の歯にも負担をかける
    「たかだか1本だし、反対側でも噛める」「奥の歯が何本か抜けたくらいで......」という理由で、特に部分入れ歯の方は、入れ歯を作っても使わずに過ごしてしまうことがよくあります。
    しかし、元々は上下28本(親知らずを除き)で支えていた噛む力を28本以下で支えることになるため、残った歯への負担が増えてしまうのです。
    入れ歯を使えば、余計なダメージ(すり減りや歯や神経が折れるなど)を減らし、健康な周囲の歯の寿命をのばせます。
    総入れ歯に比べると面積の少ない部分入れ歯であっても、これ以上歯を失う要素を増やさないために、入れ歯を使わないまま過ごすのはやめておきましょう。
  2. 歯並びが悪くなり虫歯や歯周病にかかるリスクが上がる
    歯は、歯がなくなった余白の部分に寄ってくる習性があります。
    そのため入れ歯を使わずに過ごしていると、歯が抜けているスペースに両隣の歯が傾いてきたり、噛み合うはずの向かい合う歯が伸びたりして、歯並びやかみ合わせが悪くなってしまうのです。
    その影響で、歯と歯の間に隙間が増えて汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなってしまうでしょう。

  3. 様々な病気や怪我のリスクが上がる
    昔から、噛むことと健康には深い関わりがあるといわれています。
    もちろん、歯が減ればそれだけ噛む能力や回数も落ちるため、入れ歯を入れないまま過ごしていると全身の健康にも悪影響を及ぼすでしょう。
    厚生労働省でも、噛むことと病気の関係については以下のようなデータを発表しており、歯の本数は年齢を重ねても20本以上は維持するように推奨しています。

    【噛む回数や能力が落ちることで併発しやすい病気や怪我】(入れ歯未使用による)
     内容
    認知症 噛むときの脳への刺激が少なくなる影響で、最大1.9倍も認知症の発症リスクが上がる
    転倒 噛む能力が落ちると、体のバランスを崩しやすくなり転倒のリスクが約2.5倍高くなる
    要介護 歯の本数が19本以下になると、噛む回数が減って全身の健康への危険性が高くなり、要介護になる確率が上がる(健康寿命が減る)
    ガン 唾液には発がん作用を消す働きがあるため、歯の本数が減った状態で食事を続けるとガンへのリスクが高まる(噛む回数が減ると唾液量が減るため)
    歯周病・虫歯 噛む回数が減ると唾液量が減って細菌への抵抗力も下がるため、歯周病や虫歯にかかるリスクが上がる


  4. 入れ歯がどんどん合わなくなる
    「入れ歯は外出時のみ使って、家では食事もできるから外して過ごしている」という方も多くいます。
    しかし、入れ歯は唾液に濡れている状態で使用することが基本になっているため、口の外で乾燥する時間が長くなると変形して合わなくなってしまうのです。
    また先述したとおり、歯は余分なスペースへ傾いたり伸びたりする傾向があるため、入れ歯の装着時間が短くなればなるほど、「気づけば入りにくい(入らない)」という状況を作りやすくなるでしょう。
  5. ほっぺや舌を噛みやすくなる
    入れ歯を入れないと、ほっぺや舌などが食事や会話などで口を動かすときに歯がなくなった余分なスペースに入りやすくなり、間違えて噛んでしまうことが増えます。
    強く噛んでしまうと傷や口内炎ができてしまうため、患者さんのストレスも増えやすくなるでしょう。
  6. 発音が悪くなって表情が乏しくなる
    入れ歯をせずに噛む回数が減ると、口周りの筋肉が衰えます。
    豊かな表情を作ったり口を大きく開けてはっきりとした発音で話したりするのに必要な口周りの筋肉を保つためにも、入れ歯は必要不可欠といえるでしょう。
  7. ご飯をおいしく食べられなくなる
    歯が抜けたあとにそのままにしておくと、物がうまく噛めなくなる影響で食材を飲み込みにくくなり、食べられる物が減っていきます。
    食生活が悪化すれば栄養状態も悪くなり、食べる楽しみも減ってしまうため、入れ歯によって噛む力をサポートすることが重要でしょう。

 ThinkstockPhotos-533922458.jpg

入れ歯を使わない原因=「入れ歯が合わない」の対処法

「入れ歯を使わずに放置すると、色々な不具合が起きるんですね。怖い!」
「でも入れ歯は違和感もあるし、口を開けると外れたり噛むと痛かったりして使い続けるのに抵抗があります。どうしたらいいんでしょう?」


⇒「たしかに、入れ歯が合わないのに我慢をして使い続ける必要はありません。でも、まずはそのまま放置をせずに、状況に合わせて次の方法を試すことをオススメします」

  • 初めての入れ歯で違和感が強い場合
    お口の中は、髪の毛が1本入っても敏感に異物を感じ取るほどの繊細な器官です。
    そのため、どうしても初めて入れ歯を使う場合には人工物への違和感が強く、食事やおしゃべりがしにくく感じるでしょう。
    しかし、この問題には「慣れ」が大きく関係しています。
    入れ歯の大きさや形など慣れるまでの期間には個人差がありますが、一般的には数週間から2~3カ月ほど頑張って使っていただければ、口や舌、筋肉などが入れ歯が入った状態になじんでくるでしょう。
    むしろ、使いにくいと感じやすいお食事やお話の場面で積極的に入れ歯を使っていただくことで練習になり、慣れるのも早くなります。
    ただし、痛みを感じたり外れてしまう場合には調整が必要になるので、我慢せずに早めに受診するようにしてください。
  • 使っているうちに入れ歯が合わなくなってしまった場合
    最初の頃は問題がなかったのに、使っているうちに入れ歯が合わなくなってしまうことがあります。
    こういった場合には、以下の4つの要素が関係している可能性が高いでしょう。

    1. 歯ぐきや骨がやせ細ってしまった
      入れ歯を支える土台になっている歯ぐきやあごの骨は、老化とともに退縮してやせ細っていきます。
      土台の形が変わればもちろん入れ歯も合わなくなって、カタカタしたり外れたりすることが増えてしまうでしょう。
      この問題は、歯科医院で入れ歯の調整や作りなおしをすることで解消できます。
    2. 入れ歯の経年劣化や変形
      入れ歯は、乾燥や噛み合わせによるすり減りなどにより、使えば使うほど劣化・変形していきます。
      また、金属のバネがある場合には毎日取り外しているうちに、バネがゆるんだりゆがんだりして、収まりが悪くなってしまうでしょう。
      そういったときにも、やはり歯科医院で入れ歯の調整や修理、作りなおしが必要になります。
    3. お手入れやメインテナンス不足
      入れ歯は人工歯であっても、自分の歯と同じようにお手入れをする必要があります。
      汚れを放置し続けると、唾液中のカルシウムが固まって入れ歯の適合性を低下させたり細菌を増殖させたりしてしまうので、義歯用歯ブラシや入れ歯洗浄剤でお手入れをしましょう。
      就寝時もつけっぱなしにしていると、入れ歯や歯にも負担がかかるので、寝る前には外すのがオススメです。
      また、メインテナンス(定期検診)を怠っていると、お口の環境の変化に入れ歯が対応できなくなります。
      違和感を減らして入れ歯を気持ちよく使い続けるためにも、半年-1年に1回は調整しにきてくださいね。
    4. 装着時間が短い(あまりハメていない場合)
      入れ歯を使ってはいるけど装着時間が短い場合には、歯が移動してしまい入れ歯の収まりが悪くなってしまうでしょう。
      ひどいときには、はまらなくなってしまうこともあります。
      こういったケースにも、調整や作りなおしが必要になるため、放置せず早めに受診するようにしましょう。
  • さらに自然な使い心地を求める場合
    保険適応の義歯には、使える材料に限りがあり適合性を高めるのに限界があります。
    そのため、調整を何度かしても強い違和感が取れなかったり、もっと自然な使い心地を求めている場合には、品質の高い自費の入れ歯を使ったほうが満足度が高くなるでしょう。

 

......というわけで、もしいま使っているの入れ歯を長時間入れてなかったり、痛みにずっと我慢したりしている場合には、遠慮なく一度歯医者にご来院ください。

痛みの軽減をする処置や患者さんに合わせた治療方法のご提案をしながら、サポートいたしますね!