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2018年2月 2日
虫歯

神経を残すためにできる予防法は?

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前回ご紹介した通り、患者さんにとって神経を抜かずに済むメリットは非常に大きいです。
そのため、以下の2つの予防法を実践して神経を残せるように対策をしましょう。

1.違和感を感じたらすぐに歯医者に行く

「少し歯が痛むな」
「歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった」
「冷たいものがしみる」

など、今まで感じていなかった違和感がある場合には、すぐに歯医者で診てもらうようにしましょう。

なぜなら、その違和感の正体が虫歯だった場合には、何かしらの処置をしない限りどんどん症状が悪化してしまうからです。
また、「痛み止めを服用して我慢をしていたら痛みがなくなった」というのは、すでに虫歯菌に負けて神経が死んでしまった状態だといえます。

痛みが和らいだからといって、虫歯が治るわけではないので、手遅れになる前にご連絡くださいね。

2.定期検診で虫歯が進行するリスクを下げる

3ヶ月-6ヶ月に1回の定期検診に通っていれば、以下の理由で虫歯が進行するリスクを下げられます。

【早期発見】
自覚症状のない虫歯も、プロの目や専門的検査(レントゲンなど)を通じて、早い段階で見つけてもらうことができます。

【早期治療】
歯の自己修復機能では補いきれないレベルの虫歯が見つかった場合には、これ以上進行しないようにすばやく治療をすることができます。

【予防】
虫歯にならないように口腔環境を整え、あなたにも日々の生活で気をつけるポイントを指導して、歯科医院と患者で歯を守っていく協力体制を作ってくれます。

では次に、神経を抜く前の段階で虫歯を治療する方法を詳しくご紹介していきます。

神経を抜く前の治療法は「つめ物」がメイン

神経を抜く前の治療には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  1. レジン充填(プラスチックのつめ物)
    エナメル質(歯の表面)のみ虫歯菌に侵され、小さな穴が開いている場合には、虫歯を削りレジン(歯科用の白いプラスチック)をつめて治療をします。

    【メリット】
    ・歯の色に合わせたものをつめられるので、自然な仕上がりになる
    ・ほとんどの場合、治療は1歯であたり1回で終えられる
    ・健康な歯を削る面積が少ない
    ・金属アレルギーの心配がない
    ・3割負担の保険治療の場合は、費用が約700円~1,000円と安い※
    ・欠けたり取れたりしても修復しやすい

    ※初診料などを含まない場合の1歯あたりの治療費

    【デメリット】
    ・2年~3年ほど経つと、変色して見た目の印象が不自然になる場合が多い
    ・強度が銀歯に比べて弱いため、かみ合わせの強い部位だと欠けたり割れたりしやすい※

    ※一般的に5年以上使用すると、何らかのトラブルが起きる人が多いようです。

    【治療手順】
    1.虫歯の深さに応じて、痛みが出ないように部分麻酔をします。(しない場合もあり)
    2.虫歯に侵された部分を歯科専用の器具で削り、形を整えます。    
    3.削って穴が空いた部分にレジンを流し込みます。
    4.特別な光を当てて、レジンを固めます。
    5.かみ合わせをチェックして、微調整をしたら完成です。

  2. インレー(部分的な銀歯のつめ物)
    エナメル質と神経の間にある象牙質まで虫歯が進行している場合には、虫歯を削り銀歯をつめて治療をします。

    【メリット】
    ・神経を取るほどではないが、レジンでは強度が足りないときに使用できる
    ・ほとんどの場合、治療は1歯あたり2回で終えられる
    ・3割負担の保険治療の場合は、費用が約1,300円~1,800円と比較的安い※

    ※初診料などを含まない場合の1歯あたりの治療費

    【デメリット】
    ・部分的な銀歯になるので審美性が低い
    ・人によっては治療後に金属を通じて冷たいものがしみる(数週間~1ヶ月ほど)
    ・歯や歯茎の変色・金属アレルギーなどのリスクがある(時間とともに金属が溶け出すため)

    【治療手順】
    (1回目)
    1.痛みが出ないように部分麻酔をします。
    2.虫歯に侵された部分を歯科専用の器具で削って、形を整えます。
    3.削った部分の型取りをします。
    4.穴が開いている部分に仮のつめ物でフタをして、1回目の治療は終了です。

    (2回目:約1週間後)
    1.仮のフタを取ります。
    2.型取りしたものに合わせてできあがった銀歯を口の中の状態にあわせて、調整します。
    3.調整した銀歯を接着剤で削った穴につけます。
    4.かみ合わせをチェックして、微調整をしたら完成です。

見た目・治療回数・費用・健康な歯を削る面積のことを考えると、患者さんの負担が少ないのはレジン充填です。そのため神経を抜かない場合でも、銀歯になる前に治療をするのは重要なことだといえるでしょう。

つめ物には2次う蝕の危険がつきもの

ここまでご紹介した方法でつめる治療をしても、虫歯菌による神経への危険がなくなったわけではありません。
なぜなら、次の3つの要因から一度治療をした歯も再び虫歯になってしまう可能性が高いからです。

【二次う蝕が発生する3つの要因】
・自分の歯とつめ物の境目から虫歯菌が入る
・虫歯菌を増加させる原因が改善できていない
・時の流れとともにつめ物が劣化してくる

さらに、二次う蝕はつめ物の下で虫歯が進行してしまうため、発見が遅れて重症化してしまうケースが多くなります。
再度治療をする場合にも、今まで以上に歯を削る面積が多くなったり、神経まで虫歯菌が進行してしまうリスクが高くなるでしょう。

では、こういった状態はどうやったら回避できるのでしょうか?

神経を守れ!オススメの二次う蝕対策

二次う蝕を対策するには、以下の3つの方法がオススメです。

  1. 精度の低い保険治療はやめて、自費治療を選ぶ
    保険で決められた治療に使えるつめ物の精度は低く、歯への適合性が低いです。
    そのため、どうしても数ミクロン単位の調整が難しくなり、自分の歯とつめ物の境目が大きくなって、虫歯菌が歯の内部に侵入しやすくなる傾向があるのです。
    逆に、自費治療の場合は保険では使えない材料を選べるので、歯とつめ物の適合性が良くなり、二次う蝕のリスクを下げられる確率が高くなるでしょう。
    ただし、保険のインレー(銀歯)は最近質が良くなってきているため、レジンよりは二次う蝕になる可能性は低いです。

  2. 虫歯予防に力を入れる
    治療後に歯科衛生士と以下のようなことを見直して、虫歯予防に力を入れることで、二次う蝕のリスクを下げられます。

    ・ハブラシの使い方
    ・歯と歯の間のお掃除(フロス)
    ・フッ素の使用
    ・虫歯になりやすい食生活の改善

    虫歯が進行してしまう原因になったお口の環境を改善できるように、日々の歯磨きへの意識を変えていきましょう!

  3. 歯ぎしり・食いしばり防止のマウスピースを作る
    睡眠中に無意識でしている歯ぎしりや食いしばりの力は、成人男性で最大100kgに近いともいわれています。
    そのため、マウスピースで歯ぎしり・食いしばりによるダメージを軽減することで、つめ物の変形や摩耗を防げるでしょう。

二次う蝕になって再治療を繰り返してしまうと、健康な歯の面積がどんどん減ってしまいます。「一度治療をしたから・・・」と安心せずに、これ以上虫歯が進行しないように対策をしていきましょう。

歯髄は、歯にとっての心臓に当たる重要な部分です。そのため神経を残せるかどうかで、今後の歯の運命も変わります。

神経を抜く前に治療をするメリットを得るためにも、定期検診に通いつつ、違和感を感じたときにはすぐに受診をして、虫歯を進行させない環境を整えてくださいね。

ただし、神経を抜く前の治療であってもつめ物をした場合には、二次う蝕のリスクが高まります。

一度治療をしたからといって油断はせずに、自費治療の検討・虫歯予防・マウスピースなどで対策して、これ以上健康な歯を失わないように気をつけましょう!