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2018年2月19日
虫歯

神経治療は、なんで時間がかかるの?

突然ですが、ちょっと考えてみてください。
あなたは現在、歯の神経(歯髄)を治療中です。すでに3回通院をして痛みもなくなりましたが、なかなか治療が終わる気配がありません。

さて、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?

  1. 痛みもないのに、治療を続ける意味ってあるのかな?
  2. ここの歯医者さんは、本当にちゃんと治療をしてくれているのかな?
  3. 痛みもないし、そこまで困らないからしばらく行かなくてもいいかも

うん......。どれも患者さんとしては当然の考えや疑問点ですよね。

しかし、この問いにはもうひとつの「見方」があります。なぜ、「治療に通うのが嫌になってしまうのか」ではなく、「何を知っていれば、自分は不満を持たずに安心して通院できるのか」という視点でもう一度考えてみてください―。

  • 神経の治療をする意味
  • 時間がかかるのはなぜか
  • 治療のゴールはどこか
  • 通院回数や費用はどのくらいかかるのか
  • 途中で治療をやめたらどうなるのか
  • 治療をやり直すことはあるのか

ザッとあげてみましたが、こういったことを知っていれば、よくわからないものに時間やお金をかけているときとは違って、期間が長くなりがちな神経治療にも最後まで納得して通うことができるはずです。

前置きが長くなりましたが、今回はそういった神経治療に対する疑問が解消される上に、患者さんが知っていると得する内容をまとめてご紹介したいと思います。

神経の治療をするのは、感染や炎症をなくすため

基本的に歯医者では、健康な歯を保つために、できるだけ神経を抜かない努力をします。

しかし、歯の神経である歯髄が、深い虫歯(下記の図1参照)やかみ合わせなどの外的ダメージによる、亀裂や外傷によって感染や炎症を起こしたときには、根管治療(こんかんちりょう)とよばれる方法で神経を除去します。

感染や炎症によって弱った歯髄を放っておいてしまうと、歯に痛みがでたり、歯肉が腫れたりしてしまうからです。
また、この治療を行うことで、本来は抜く(抜歯)しかできなかった歯も保存して使い続けることができます。

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神経の治療に時間がかかる理由は2つ

では、なぜ初期~中期の虫歯の治療に比べて、神経治療は時間がかかってしまうのでしょうか?理由は大きく分けて2つあります。

  1. 再感染を防ぐために、丁寧に注意深く処置をする必要がある
    感染した神経の治療をするときには、再感染を防ぐために細く狭い歯の根の中をキレイに掃除して、汚染された歯髄や血液などを取り除く必要があります。
    しかし、歯の中にある神経は外から見えにくく、人それぞれで神経の形が曲がっていたり、枝分かれしたりしているため、歯科医師であっても時間をかけて丁寧に注意深く処置をする必要があるのです。
    さらに、感染や炎症の状態が酷い場合には、それだけ根の中を清掃するのも時間がかかります。
  2. 痛みが強いときは、すぐに治療を進められない
    神経を除去するためには、麻酔が必要です。しかし、感染や炎症などにより強い痛みがでているときには麻酔が効きにくくなっているため、先に痛みを抑える処置を行うことがあります。
    また、治療中に痛みがでた場合には、一旦痛みが引くのを待ってから、治療を進めていくケースもあるため、結果的に通院回数が増えてしまうこともあるのです。

では次に、そんな時間がかかることの多い神経治療の流れやゴールがわかる内容を具体的にご紹介します。

神経治療の一般的な流れ

神経治療の一般的な流れは、以下の通りです。
※症状や状態によって、内容が変わることもあります。

【1.神経を除去する】(強い痛みがなければ治療スタート)

  1. 痛みが出ないように麻酔をします。
  2. 虫歯に侵された部分を全て削って形を整えます。
  3. 神経を専用の器具で除去します。

【2.歯の根の中を清掃・消毒する】(清掃・消毒が終わるまで、約1週間に1回通院)

  1. リーマー(ファイル)と呼ばれる器具を使いながら、根の先まで丁寧に掃除して、細菌に汚染された組織を取り除きます。
  2. 消毒薬を歯の根の中に入れて、仮のふたをします。(感染が広がっていたり、根の形状が複雑だったりする場合には、同じ治療を数回繰り返すことも......)

【3.お薬を詰める】

  1. 清掃・消毒をして根の中がキレイになったら、再感染を防ぐために、根の先までしっかりとお薬を詰めます。
  2. 特に問題がなければ土台の形成に移ります。

【4.土台をつくる】

  1. 神経を失ってもろくなっている根の中心部分に、人口の土台を入れるために歯の形を整えます。
  2. 土台の型取りをします。(状況によっては省略して、その場で入れられる土台を立て、次の工程に移る場合もあります)
  3. 約1週間後に完成した土台を装着して、形を整えてから再度型取りをして、また約1週間後に予約を取ります。

【5.かぶせ物を装着】(治療のゴール!)

  1. 完成したかぶせ物を装着して、かみ合わせなどに問題がなければ治療終了です!
    ⇒定期検診へ移行